「ブックマン」第13回「満洲国」に関する3冊のおすすめ
『銀幕に愛をこめてぼくはゴジラの同期生』 宝田明の語り ちくま文庫『日本人が夢見た満洲という幻影』 船尾修 写真・文 新日本出版社『消えた帝国 満州の100人』 太平洋戦争研究会著 ビジネス社 9月1 […]
続きを読む 「ブックマン」第13回「満洲国」に関する3冊のおすすめ『銀幕に愛をこめてぼくはゴジラの同期生』 宝田明の語り ちくま文庫『日本人が夢見た満洲という幻影』 船尾修 写真・文 新日本出版社『消えた帝国 満州の100人』 太平洋戦争研究会著 ビジネス社 9月1 […]
続きを読む 「ブックマン」第13回「満洲国」に関する3冊のおすすめ『関東大震災』 吉村 昭・著 文春文庫 本書は、筆者の吉村氏があとがきの中で、「私の両親は、東京で関東大震災に遭い、幼児から両親の体験談になじんだ。殊に私は、両親の口からもれる人心の混乱に戦慄した。そうした災害時の人 […]
続きを読む 「ブックマン」第12回 普通の市民が「人心の混乱」で鬼になる樋口陽一 小林節著 集英社 本書は、護憲派の泰斗(たいと)の樋口陽一氏と改憲派の重鎮の小林節氏による、「自民党憲法改正草案」の批判を通じた近代憲法論です。単なる改憲批判ではなく、近代憲法の大原則の立憲主義の歴史的な重 […]
続きを読む 「ブックマン」第11回 『「憲法改正」の真実』 復古主義と新自由主義の奇妙な同居高野知宙著 祥伝社 明治5年の京の街を舞台にした疱瘡を患った14歳の少女の人間としての成長に鋭い感性で迫る青春小説だと思います。作者も彗星のごとく現れた17歳の高校生。私は少なくともそう思いましたが、何と第3回京都文学 […]
続きを読む 「ブックマン」第10回 小説『ちとせ』鮮烈な少女の成長『後期日中戦争~太平洋戦争下の中国戦線』 広中一成著 角川新書 9月18日は、満州事変が起こった日です。今から90年前の1931(昭和6)年の大事件です。それ以降、当時の大日本帝国は、太平洋戦争への道を歩むこと […]
続きを読む 「ブックマン」第9回 ゴールの見えない消耗戦『太平洋戦争への道1931—1941』 半藤一利・加藤陽子・保阪正康編著 NHK出版新書 本書は、今年1月に亡くなった半藤一利さん、日本学術会議委員を任命拒否された加藤陽子さん、ノンフィクション作家の保阪正康さんの […]
続きを読む 「ブックマン」第8回 戦争指導者とメディアの責任『近現代史からの警告』 保阪正康著 講談社現代新書 筆者の保阪さんは、明治国家の成り立ちからの近現代史を「14年周期」の視点から、現代に生きる私たちに警告的に「歴史の教訓」について述べています。伊藤博文 […]
続きを読む 「ブックマン」第7回 14年周期の歴史の教訓『ソーシヤルワーカー~「身近」を革命する人たち』 井出英策 柏木一惠 加藤忠相 中島康晴著 ちくま新書 本書を一読させていただいての第一印象は、著者4名の方のソーシャルワーカーに対する思いがとにかく熱いというこ […]
続きを読む 「ブックマン」第6回 熱い社会変革に対する提言『生きづらい明治社会~不安と競争の時代』 松沢 祐作著 岩波ジュニア新書 明治時代いわれた「通俗道徳」とは、「人が貧困に陥るのは、その人の努力が足りないからだという考え方のことを、日本の歴史学会では「通俗道徳」と呼んで […]
続きを読む 「ブックマン」第5回 明治の「通俗道徳」は、「自己責任論」の原型か「暗い時代の人々」 森 まゆみ著 亜紀書房 9月18日は、今から87年前、1931(昭和6)年、中華民国奉天郊外の柳条湖において旧関東軍の線路爆破で始まった満州事変の勃発の日です。日本はそれから、1945年の敗戦までの […]
続きを読む 『ブックマン』第4回 「精神の自由」が照らす光芒と警鐘