「正義・真実・責任」

 「正義・真実・責任」というフレーズは、私が意識するかしないかにかかわらず、私の母校、山城高校の校歌の一節です。卒業して約半世紀になりますが、いまだに私の人生の指針にもなっているフレーズです。当時、京都の公立高校は山城高校に限らず、京大に進学できないと批判されていました。しかし、私は受験的に落ちこぼれでしたので問題外ですが、多くの秀才の同級生は、京大を始め国公立大学に少なからず進学していたと思います(今では正確な数字はわかりませんが)。先生方も過度な「受験教育」ではなく、「人間教育」に力を入れられていたと思います。この「人間教育」の要素は、自主性であり、多様性を認める自由性であり、科学性であり、民主主義の訓練だったと思います。つまり、批判力の育成と正義や真実の本質を究める思考と実践だったと思います。現在、法人の理事をして私を𠮟ってくれているS理事は、実は山城同級生ですが、彼も大学に進学して、山城高校の「人間教育」の水準の高さを実感したと話しています。
 現在、超エリート官僚の溶解や2世、3世政治家の暴走や反知性が問題にされている政治・社会状況に対して、示唆に富んだ校歌のフレーズ群だと思っています。校歌の二番は「平和・協力・友愛」です。
(文責:代表理事五百木孝行)

4月 15, 2018