メリットを実感できる「法人後見」~2年目を迎えて

 本日から、早いもので法人開設2年目を迎えます。この1年間は、「いおき社会福祉士事務所」の事務所に同居し、文字通り、物心両面のサポートのもとでの1年間でした。というより、いおき事務所と一身同体であったと言った方が正確だったと思います。そして昨年9月に開催しました開設記念パーティーを多くの地域の方や関係者の方に沢山ご臨席いただき盛況裡に終えた頃から、地域のケアマネの方や包括の職員の方などから、ご相談が持込まれるようになりました。
 特に法人の理念や目的は、地域の中で、誰もがずっと住み続けることに貢献することです。よく言われる「寄添型」の実践です。しかしこれを実際に実践しようとすると、大変難しいですし体制も必要です。例えば、社協の地域生活自立支援事業を利用している方が、成年後見制度の利用に移行された場合、後見人は、原則同じ内容を実践することになります。小口の金銭管理を週単位で行うのは、個人後見ではかなり負担だと思います。そこに法人後見の強みがありますし、法人(チーム)で取組む継続性も強みです。ルーチン化の中で、本人も安心され、笑顔が出てくる日常生活。生活支援の要素がかなり出てくると思います。利用促進計画の中で言われている「メリットを実感できる」とは、生活支援を本人が実感されることではないかと思います。
 設立2年目を迎えて、いよいよ、地域の中の有用な「法人後見」が求められる段階に来ていると考えています。

(文責:代表理事五百木孝行)

4月 1, 2018