憲法の日に思う

5月3日は憲法の日です。私は、成年後見活動を権利擁護の実践として取組んでいます。その根拠は憲法が規定する基本的人権の諸規定です。権利擁護の根拠は、憲法13条の幸福追求権です。これまでの憲法25条の生存権よりも重視されています。つまり自己決定権の重視です。「成功」も「失敗」も自己の決定権で受け入れること。そのことを保障する支援が意思決定支援につながると思っています。そのことは国民すべての人に権利として保障されなくてはなりません。特にへいあん法人が担当している方は、生活保護を受けている低所得者で家庭的にも恵まれない方が多いです。私は、これらの利用者さんも、憲法の権利と義務を行使できるように保障することが使命だと考えています。
ところで本日の朝日新聞の憲法に関する世論調査の結果が出ています。「変えないほうがいい」が37%、「変える方がよい」が52%。「変えるほうがいい」が上回っています。しかし同じ調査で今の憲法は全体としてよい憲法と思っている方が52%、そうは思わない方が38%とねじれの評価をしています。じゃあ改正理由は何でしょうか。この調査結果ではいまいちよくわかりません。私は改正をいう前に、現憲法の規定をチャント守る政治や行政をやってから、問題があれば議論し改正する必要があれば改正したらいいと考えています。こんなことを考えていると、昔、私が公務員になった時に、憲法遵守の宣誓書に署名したことを思い出しました。
(文責:代表理事 五百木孝行)

5月 3, 2023