新年のごあいさつ~安全保障議論と財政分析をやりましょう!

2024年の新年を迎えまして一言ご挨拶を申し上げます。
昨年のご挨拶は「生活困難」に立ち向かうでした。しかし昨年は生活困難がますます深刻化した一年でもありました。今年は日本という国が憲法を軸とした平和路線を放棄して、武器輸出やアメリカの戦争に参戦する集団的自衛権行使への道筋が見えてきたように思います。わが国がこれまで曲がりなりにも他国と戦争をせずにやってこられたのは、平和外交・軽武装・専守防衛を基軸にしてきたからこそです。今、日本は、専守防衛の堅持か集団的自衛権行使への道かが問われているといえます。問題なのはきっちりした安全保障議論がないまま既成事実が進められていることです。隣の人など、身近なところからの国民的議論が必要だと考えています。
現在日本は、超高齢社会率29.1%、75歳以上が2千万人を超えています。国の借金も、1000兆円を超えています。とても日本に戦争を継続する体力はありません。戦争が始まれば国民の生活と命にはかり知れない犠牲者が出ます。
現在、独居高齢者・障害者が増え続けています。これらの人たちの権利擁護や日常生活をサポートできるのは、平和と福祉があるからこそできるものです。43兆円の大防衛費増額は、確実に社会福祉制度や社会保障制度を圧迫し、窒息させかねません。一番しわ寄せを受けるのは、高齢者や障害者、子どもや女性たちです。大防衛費増額によってどれだけ社会保障関係費(国)や民生費(地方)が影響を受けるのか分析しないといけないと思います。財政分析と安全保障論議をセットにしたイベントが何かできないかが初夢です。
本年もよろしくお願いします。

(文責:代表理事 五百木孝行)

1月 1, 2024