2021年を迎えるにあたって~地域の皆様と共に法人後見の充実を!

2021年という新しい年を迎えるにあたりまして一言ご挨拶を申し上げます。昨年は、コロナ感染という災害とそれに対する政府方針の無力さをまざまざと見せつけられました一年でした。昨年、政府から庶民に与えられた主なものは10万円の特別給付金と2枚のマスク。事業者には100万円の持続化給付金だけでした。非正規雇用者が解雇され、自殺者は増加しました。廃業や倒産が目立
ってきています。今年は、選挙の年です。庶民の生活と命を第一に考えてくれる政治家を選びたいものです。

昨年の6月、日本社会福祉士会は、15年ぶりに新倫理綱領を採択しました。その中の「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義(IFSW;2014.7)は、私たちソーシャルワーカーにとって依拠する重要な理念です。特に社会正義、人権、集団的責任、多様性尊重の諸原則と価値は、ソーシャルワークの中核をなすものです。この権利擁護と成年後見の分野において、まさにその真価が問われる社会状況となっています。
この間の受任ケースの特徴は、身寄りのない認知高齢者の一人暮らしのアパート(マンション)生活の方が多数を占めています。障害者の方も同じ傾向です。月1回あるいは頻回の面会・訪問だけはサポートが難しい場面が増えてきました。関係機関とのネットワークと連携によって何とか維持できている現状です。このような状況に対し私ども法人は、法人後見の強みである「チーム」として関わっていくシステム機能を強化し、財産管理にとどまらない身上保護の充実を進めていきたいと考えています。

最後に当法人は、4月から設立5年目に入ります。現在の受任数は52件(死亡を含む)となりました。現在申立準備中が17件です。この推移で行けば、期末(9月)には事業計画の65件を達成する見込みです。また連携関係にあるいおき事務所の受任数49件(死亡を含む)を加えますと100件を越える利用者の権利擁護に関わっていることになります。コロナ感染禍が終息の兆しを見せない中で、この事業規模の広さと重さに改めて社会的責任を痛感するものです。地域関係機関の皆様と共に手を携えて取り組んで行いますので、ご支援ご指示をよろしくお願いします。 (文責:代表理事 五百木孝行)

12月 31, 2020