メーデーと8時間労働制に思う
最近はメーデーに参加したことがない人も多いと思いますし、メーデーという言葉すらも知らいない人が多いと思います。メーデーとは、1886(明治19)年5月1日のアメリカのシカゴで、当時1日12時間~14時間の改善を求めて、8時間労働制を求めてゼネラルストライキをしたことに由来するらしいです。今から138年前です。日本の第1回メーデーは、1920(大正9)年で、今から104年前のことです。歴史ある労働者の一大デモンストレーションだと思います。私も若い時は労働組合からの動員だったと思いますが、「職務免除」をもらって参加し、終わった後は、皆と打ち上げをした頃が懐かしく思い出されます。あれから何十年かが過ぎましたが、私たちの労働時間はどれだけ短縮なったのかあまり実感がありません。100年以上前に掲げて要求した8時間労働制は、スタンダードとなりましたが、さらなる労働短縮を要求する、例えば7時間労働制の要求がなぜ出てこないのか。非正規雇用が約4割を占めることになったからなのか。また在宅勤務やリモート勤務で労働実態も多様となりわかりにくい労働環境も一因かもしれません。因みに当法人の勤務時間は9時から17時までの7時間、週35時間です。設立した時は、私の思い込みかもしれませんが、多くの事業所は7時間労働制と思っていました。しかし蓋を開けてみると、ほとんどが8時間の所定労働時間でした。メーデーから、この100年間の労働時間の労働運動について考えさせられました。(文責:代表理事 五百木孝行)