成年後見勉強会の充実~基礎クラスと中級クラス

 「成年後見制度の利用者は、平成28年12月末で約20万人を突破しました。同時に「成年後見制度利用促進基本計画」の具体化が進められています。しかし、まだまだ国民の間には成年後見制度の認知度は低いようです。「成年後見制度」の名前すら知らない方が多い状態です。またテレビ、新聞、週刊誌で取り上げられる成年後見制度の記事は、否定的な観点からのものが多いように思われます。国民の多くは、制度の正確な内容を知らずに、否定的な反応を示されている場面も見受けられます。

 現行の成年後見制度は、法律的な制度であり、法律厳守の観点から使いづらい面があることは事実だと思います。しかし、財産管理や身上保護等、人の生活と命にかかわるには、一定の厳格なルールがいることも確かだと思います。そこに関わるのが後見人の肝だと思います。本人意思決定支援や最善の利益をどのように支援していくのか重要なところです。そのためには、正確な基礎知識と基本的人権を尊重した確かな実務経験が要求されます。

 2018年から法人主催の「成年後見実務勉強会」は、現在の利用促進の動きに応えられる内容に充実強化します。具体的には、より確かな基礎知識を学ぶ「基礎クラス」、実務実践活動を磨く「中級クラス」を設けます。どちららかのクラスや両方のクラスに参加することもできます。行き来往来は自由です。熱意のある方のご参加をお待ちしております。
(代表理事:五百木孝行)

1月 14, 2018